短刀 () 備前長船住横山祐包              新々刀 備前国
        友成五十八代孫 安政三年二月日

     
     本造り庵棟、刃長29.4p
(9寸7分)、反り0.0p(0分0厘)
     元身幅2.85cm、先身幅2.1cm、元重ね7.5o、先重ね5.5o、表裏に棒樋を彫刻。
     地鉄、小板目に小杢目を交え、よく練れてつみ、細かな地沸つく。
     刃紋、匂出来、直焼出し、互の目丁子乱れ、足・葉入り、匂口締り明るく冴える。
     帽子、直に、先丸く長く返る。
     茎、うぶ茎、浅い勝手下がり、栗尻。


※新々刀期の備前鍛冶を代表する一人で、横山祐盛の養子となり祐永の娘婿になると伝えております。永正
 の祐定から数えて十三代目、遠祖友成から数えると五十八代目にあたるので本作の如く銘に「友成五十八
 代孫」と誇らしげに切るものがあり、直焼出しに菊花丁子や互の目丁子乱れを焼き、匂口締り明るく冴え
 た華やかな作域のものを得意としており、本作はその典型作です。




    白鞘・保存刀剣鑑定書付    

    
しのぎ桶川店・お買得情報