大 宮 刀 剣 会 今 月 の 鑑 定 刀






《令和元年11月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀  脇差  水心子正秀  本造り、小板目に流れ肌を交えやや肌立つ、直刃小足入り、匂口明るく冴える
 2号刀  脇差  近江掾藤原忠廣  本造り、小板目つみ小杢目を交じえ地沸つく、互の目丁子乱れ、足と葉入る
 3号刀  短刀  備州長船家守  平造り、小板目に板目と杢目を交え、映りが立ち、直刃浅くのたれて小足入る
 4号刀  短刀  月山貞勝謹作  平造り、小板目に刃寄り綾杉肌、直刃、刃縁は綾杉肌に絡み小足砂流し入る
 5号刀  短刀  文珠国定作  平造り、板目に杢目交じり、直刃浅くのたれて処々二重刃がかり、小足入る

11月22日(金)
12月に全国大会が決定しましたので11月22日(金)に急遽通常の鑑定会を開催する運びとなりました。今月も生憎の雨となりましたが、他の支部からのご参加と、新規の方にもお越しいただきいつも通りの賑やかな勉強会となりました。今回の鑑定刀は直刃が多く出題された難問揃い。姿・形の造込みと地刃の微妙な違いを見逃さなければ三の札までには当たり、または同然までたどり着く事ができたようです。刀剣の勉強は直刃に始まり直刃に終わる、とも云われておりますが今回はまさに直刃が沢山出題されましたので、同じ直刃でも微妙な違いを見分ける大変良い機会となりました。

次回は、12月14日(土)、15日(日)熱海にてに全国大会を開催いたします。

誠に残念ながら大宮刀剣会は本年度をもちまして一旦活動を停止いたします。今まで沢山の方々に支えられ今日まで活動を続けてまいりました事に心より厚く御礼を申し上げます。また、機会がございましたら細々と再開するかもしれませんのでその時はどうぞよろしくお願いいたします。今までどうもありがとうございました!


《令和元年10月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  相州住康春  本造り、小板目に板目と杢目でやや肌立ち、のたれに互の目、表裏揃い加減
 2号刀  脇差  武蔵守永道  本造り、小板目に板目、地沸つく、直焼出しに互の目、処々拳形丁子が交じる
 3号刀  短刀  水心子正次(花押)  平造り、小板目に板目、やや肌立つ、のたれに互の目と丁子、飛焼交じる
 4号刀  短刀  備前国長船春光  平造り、小板目に杢目、淡く映りが立つ、互の目丁子乱れ、処々棟を焼く
 5号刀  短刀  冬広  平造り、小板目に板目が流れてつむ、互の目丁子乱れ、飛焼交え、棟を焼く

10月25日(金)
台風21号の影響をうけ、朝から生憎の雨。時折、激しい雨と風が吹き河川の氾濫や交通機関への影響が出るのを心配しましたが、出かける頃には小降りとなり助かりました。今日は天気が悪いのでお越しになられる方は少ないのでは、と心配しましたが、先月に引き続き他の支部からのご参加と、新規の方にもお越しいただきいつも通りの賑やかな勉強会となりました。今回の鑑定刀は中々の難問揃い。しかしながら、作風をよく観察したり、隣の刀と見比べたり、色々な角度からよく観察する事により三の札までには当たりか同然にたどり着けたようです。今回も学んだ事を押形を見ながらもう一度確認していただき、また次回の勉強会につなげていただければと思います。
なお、12月に全国大会が決まりましたので11月と12月の予定が変更になります。どうぞお間違いなきようご参加ください。

次回の鑑定会(勉強会)は、11月22日(金)「さいたま市産業文化センター、301会議室」にて開催
12月14日(土)、15日(日)全国大会(熱海)
今年も残り僅かとなりました。どうぞ万象お繰り合わせのうえご参加ください!


《令和元年9月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀  脇差  藤原包次  本造り、板目に杢と流れ肌、白気ごころ、細直刃小乱れ交じり、金筋絡入る
 2号刀  脇差  藤原大道  本造り、小板目小杢と板目交じり肌立つ、のたれに互の目、足と砂流し入る
 3号刀  脇差  藤原正俊  片切刃造り、板目流れ肌交じえ肌立つ、互の目丁子乱れ、足・砂流し金筋入る
 4号刀  短刀  相州住広正  平造り、板目に杢、刃より流れ肌、直刃に小互の目交じり、小足と砂流し入る
 5号刀  短刀  金道  平造り、板目に杢目棟より柾目を交じえ、のたれに互の目、表裏の焼刃が揃う

9月27日(金)
少しずつではございますが秋を感じさせる季節となり、勉強会当日は良く晴れて少し暑い陽気でした。月末でお忙しいのかお休みの方もいらっしゃいましたが、他の支部からのご参加もあり皆さんと楽しい時間を過ごせました。今回の鑑定刀は特徴をよくとらえると割りと早くに当たりか同然にたどり着けたのですが、考え過ぎてしまうとかえって遠回りしてしまうという中々の難問でした。今回学んだ事を押形を見ながらもう一度確認してまた次回の勉強会につなげていただければと思います。
なお、12月に全国大会が決まりましたので11月と12月の予定が変更になります。どうぞお間違いなきようご参加ください。

次回の鑑定会(勉強会)は、10月25日(金)「さいたま市産業文化センター、303会議室」にて開催
11月22日(金)「さいたま市産業文化センター、301会議室」にて開催
12月14日(土)、15日(日)全国大会(熱海)
詳しくは刀剣しのぎ桶川店・新藤までお問合せください。


《令和元年7月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  一竿子忠綱  本造り、小板目肌、地沸つく、大互の目乱れ、足入り、地刃共に明るく冴える
 2号刀   刀  兼則作  本造り、小板目に板目と小杢目を交え、互の目丁子乱れ皆焼風、足・葉入る
 3号刀  脇差  相州住綱広  平造り、小板目に板目、のたれ調子に互の目交じり中程から先は皆焼風
 4号刀  脇差  相州住俊次  平造り、小板目に杢目と板目、のたれに互の目小足葉入り匂口締まって沈む
 5号刀  脇差  勝家  本造り、板目に杢目を交え肌立ち、のたれに互の目と丁子を交え刃中良く働く

7月26日(金)
今年は梅雨入りが遅かったせいか梅雨明けも遅れ、鑑定会当日も梅雨の真只中。天気が少々心配でしたが、鑑定会当日は梅雨の合間の真夏日となり、朝からよく晴れとても蒸し暑い一日でした。暑さのせいか参加者は少なめでしたが、岩手からわざわざお越しいただいた方もいらしてとても少ないながらも楽しい時間を過ごせました。今回の会場は珍しく和室で、いつもの洋室と違い正座をして刀を見るので気持ちが入りじっくり刀を見る事ができて皆さん成績も良かったようです。今月も典型作や珍しい刀が並んだりと大変良い勉強をさせていただきました。この調子でまた次回も頑張りましょう!!
次回の鑑定会(勉強会)は、9月27日(金)「さいたま市産業文化センター、303会議室」にて開催いたします。
今年度は会場が変動いたしますのでお間違いなきようご参加ください!


《令和元年6月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  備前国長船勝光  本造り、小板目に板目と小杢目、淡く映り立つ、直刃、足・葉・金筋・砂流し入る
 2号刀  脇差  備州長船盛光  本造り、小板目に小杢目、映り立つ、互の目丁子乱れ足・葉入る、匂口冴える
 3号刀  小脇差  綱家作  平造り、小板目に杢交じりやや肌立ち地沸つく、皆焼、足入り、小沸がよくつく
 4号刀  短刀  宇多国長  平造り、板目やや肌立ち白気映りが立つ、直刃調子小互の目を交え、足入る
 5号刀  短刀  相州住広正  平造り、板目に杢目で刃寄り板目流れ、直刃に互の目を交え表裏揃いかげん

6月21日(金)
6月に入り梅雨が本格的となるかと思いきや、時折の真夏ような天気となり雨の日は少なかったのですが、鑑定会当日は朝からぐずついた天気となり雨が降ったりやんだりと生憎の天気となりました。天気が悪かったせいか少々集まりが悪かったのですが、時間が経つにつれ一人二人とお越しになられようやくいつもの鑑定会らしくなりました。さて、今月の鑑定刀ですが、よく見ると一の札で同然にたどりつけるものが多かったのですが、逆に特徴を見逃したり考え過ぎてしまうと当たりからどんどん遠ざかってしまうという最悪のパターン。やはり刀を素直に見る目と、ひと捻り考える力が必要だなぁと強く感じました。入札鑑定後は押形を見ながら講師の解説を聞き、しっかりとメモを取って、最後にもう一度鑑定刀を手にとって茎から切先まで細かく確認をいたしました。特徴をよく頭に入れ、また次回の鑑定会に活かせれば幸いです。
次回の鑑定会(勉強会)は、7月26日(金)「下落合コミュニティセンター、和室2」にて開催いたします。
今年度は会場が変動いたしますのでお間違いなきようご参加ください!


《令和元年5月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  備州長船法光  本造り、板目に杢目で乱れ映りが立ち、腰開き互の目丁子乱れ、足・葉入る
 2号刀  脇差  越前国下坂継利  本造り、小板目つみ地沸つき黒味を帯びる、互の目丁子乱れ、長いよく足入る
 3号刀  脇差  丹後守直道  本造り、小板目つみ地沸つき、直焼き出し、互の目丁子乱れ、長い足入る
 4号刀  脇差  備州長船則光  本造り、板目に小杢目で乱れ映りが立ち、腰開き互の目丁子乱れ、足・葉入る
 5号刀  脇差  陸奥大掾三善長道  本造り、小板目に板目でやや肌立ち、互の目乱れ、足入り、匂口明るく冴える

5月24日(金)
5月中旬ころから時折真夏のような暑さとなり鑑定会当日も良く晴れて暑い日でした。その暑さのせいかお休みの方がちらほらいらっしゃいましたが、新規の方のご参加もあり新鮮で爽やかな会となりました。今月の鑑定刀ですが、末古刀と新刀からの出題でした。よくご覧いただければ比較的に当たりやすく、二の札くらいでは当たりか同然にたどりつけたご様子でした。入札鑑定後に押形を見ながら講師の解説を聞き、しっかりとメモを取って、最後にもう一度鑑定刀を手にとって茎から切先まで細かく確認をいたしました。特徴をよくよく頭に入れ、また次回の鑑定会に活かせれば幸いです。
次回の鑑定会(勉強会)は、6月21日(金)「さいたま市産業文化センター、303会議室」にて開催いたします。
今年度は会場が変動いたしますのでお間違いなきようご参加ください!


《平成31年4月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  陸奥介弘元  本造り、小板目よくつみ地沸つく、小互の目に長い足よく入り匂口明るく冴える
 2号刀  脇差  信国(式部丞)  平造り、棟より小板目がつみ刃より流れ肌、地沸つき、小互の目に小足入る
 3号刀  小脇差  出羽大国路  菖蒲造り、小板目に板目と杢目を交え、のたれに互の目、足と金筋砂流し入る
 4号刀  短刀  宇多国次  平造り、板目に杢目交じり、肌立ち、地沸つく、直刃浅くのたれ小足と金筋入る
 5号刀  短刀  筑前大藤直胤  平造り、小板目がつみ僅か杢目を交え、互の目丁子乱れ、長い足よく入る

4月26日(金)
今年度はいつもお借りしている会場「与野本町コミュニティセンター」が改装工事をしているので違う会場でも開催する運びとなりました。皆様には大変ご迷惑をおかけいたします。と、言う事で今回は初めての会場「さいたま市産業文化センター」にて開催いたしました。場所が変わると気分も変わり、何だか春らしくウキウキしていたのは私だけではなかったようです。
さて、今月の鑑定刀ですが、古刀から新々刀までの有名刀工の作、或いはその流派の典型作が並び、比較的早くに同然か当たりにたどりつけたようです。入札鑑定後に押形を見ながら講師の解説を聞き、しっかりとメモを取り、最後にもう一度現物(鑑定刀)を手にとって拝見。今回も大変良い勉強をさせていただきました。また次回の鑑定会に活かせれば幸いです。
次回の鑑定会(勉強会)は、5月24日(金)「与野本町コミュニティセンター、第5会議室」にて開催いたします。
今年度は会場が変動いたしますのでお間違いなきようご参加ください!


《平成31年3月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  肥前国河内守正廣  本造り、小板目に小杢目交じり地沸つく、互の目、乱れの谷が沸づき、足入る
 2号刀   刀  横山加賀介祐永  本造り、小板目に小杢目交じり地沸つく、互の目に丁子、長い足と葉よく入る
 3号刀  小脇差  陸奥守大道  平造り、小板目に小杢目と流れ肌を交え、小のたれに互の目、飛焼き入る
 4号刀  小脇差  信州住行宗  平造り、小板目に小杢と板目交じり、のたれに互の目、金筋・砂流しよく入る
 5号刀  小脇差  筑前守信秀  平造り、小板目に小杢と板目交じりやや肌立ち、互の目、足・葉・砂流よく入る

3月22日(金)
平成31年度大宮刀剣会活動スタートです。世間は年度末という事もあり参加人数が少々少なかったですが、その分鑑定刀をじっくりと手に取り拝見する事ができました。しかしながら今回も中々難しい出題刀でして、当たりにたどり着くまでには大変苦労いたしました。できれば一の札で当たりまたは同然をいただきたいと思うのですが、先生の方でも勉強になるような難しい刀を毎回ご用意いただくので中々一発では当たりません。これからもじっくりと腰を据え勉強したいと思います。
次回の鑑定会(勉強会)は、4月26日(金)「さいたま市産業文化センター、303会議室」にて開催いたします。
いつもと会場が変わりますのでご注意ください!


《平成31年度 大宮刀剣会・定例鑑定会(勉強会)開催日》

  月   日  会      場  
  3月  22日(金) 与野本町コミュニティセンター、視聴覚室 
  4月  26日(金) さいたま市産業文化センター、303会議室
  5月  24日(金) 与野本町コミュニティセンター 、第5会議室
  6月  21日(金) さいたま市産業文化センター、303会議室
  7月  26日(金) 下落合コミュニティセンター、和室2(3階)
  8月  お休み 暑気払いを予定しております 
 9月  27日(金)  
 10月  25日(金)  
 11月    全国大会を予定しております
 12月  20日(金)  

今年度は会場に変動がございますのでお越しになられる際は十分ご確認のうえご参加ください。
毎回沢山のご参加をお待ちしております。


《平成30年12月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  備前国長船清光  本造り、小板目に板目と小杢目交え淡く映り立ち、互の目丁子乱れ足・葉入る
 2号刀   刀  米沢住加藤綱俊  本造り、小板目に小杢目交じりよくつみ、地沸つく、互の目に丁子、足入る
 3号刀   刀  備州長船法光  本造り、小板目に板目と小杢目を交え、乱れ映りが立つ、互の目丁子乱れ
 4号刀  脇差  宇多国宗  本造り、小板目に小杢目を交え地沸くつく、皆焼でよく沸づき、刃中足・葉入る
 5号刀  小脇差  和泉守藤原国貞  本造り、身幅広く大切先、小板目に板目、地沸つく、のたれに互の目、棟も焼く

12月21日(金)
本年最後の勉強会でした。師走なのでお忙しいのかお休みの方がちらほらいらっしゃいましたが、今回は遠いところからご参加いただいた方がいて大変ありがたかったです。長年刀剣会を運営しておりますと今回のように新規でご参加いただける方がいらっしゃると大変嬉しいです。あとは定期的にご参加いただければと思います。さて、今月の鑑定刀ですが、相変わらず難しい刀が並び皆さん少々手こずっていたようですが、見方を大きく変える事により何とか3の札までには同然までたどり着く事ができたようです。出来れば1の札でスカッと当てたいところなのですが、先生の方でも勉強になるような難しい刀を毎回ご用意いただくので中々一発では当たりません。何でもそうですがはじめたからにはまずは10年、じっくりと腰を据え勉強しないと本質が見えてこないようですので、好きな刀を手にとって拝見し、じっくりと学んでいただければと思います。

次回の鑑定会(勉強会)は来年3月22日(金)「さいたま市与野本町コミュニティセンター」にて開催いたします。
今年も一年大変お世話になりました。また来年もどうぞよろしくお願い申し上げます!



《平成30年10月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  肥前国忠吉  本造り、小板目に板目僅かに小杢目を杢交じえ肌立ち地沸つく、直刃
 2号刀  脇差  越中守入道紀充  本造り、板目に杢目流れ肌も交じえやや肌立つ、のたれに互の目、飛焼交じり
 3号刀  脇差  大和守安定  本造り、小板目に小杢目を交え地沸つく、のたれに互の目、地刃明るく冴える
 4号刀  脇差  備州長船盛光  本造り、板目に杢目、乱れ映りが立つ、互の目丁子乱れ足・葉入り匂口明るい
 5号刀  小脇差  大 道  平造り、板目に杢交じりで肌立ち、のたれに互の目、足・葉・砂流し入る

10月26日(金)
さすがに10月末ともなるとだいぶ秋めいてきまして、同じ時間会場に着く頃にはすっかり暗くなっておりました。今月は皆さまお忙しいのか欠席される方が多くちょっぴり淋しい鑑定会でした。それならばと、ご参加いただい方は難問が並ぶ刀をじっくりと時間をかけ納得のいくまでご覧になられていたようです。今回はよく観察すれば割と当たりやすく、基本となります五箇伝が大事だなと感じました。
次回の鑑定会(勉強会)は12月21日(金)「さいたま市与野本町コミュニティセンター・視聴覚室」にて開催いたします。今年度最後の鑑定会(勉強会)となりますので沢山のご参加をお待ちしております!

その他、今後の活動としましては、
11月18日(日)は、京都国立博物館において開催されます「京のかたな展」にあわせ特別鑑賞会を開催。
12月8日(土)9日(土)は、中津川において全国大会を開催。。
いずれも会員様限定となりますが刀剣会では刀剣に因んだ様々な活動を積極的に開催しております!



《平成30年9月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  兼 永  本造り、板目に杢交じりで肌立ち、互の目に尖刃交じり、足入り、匂口明るい
 2号刀   刀  伯耆守藤原信高  本造り、小板目に小杢目交じり、互の目に丁子、匂口深く、足・葉よく入る
 3号刀  脇差  肥前国源宗次  本造り、小杢目つみ小杢目交え地沸つく、互の目に丁子、飛焼交じえ棟も焼く
 4号刀  脇差  備後国三原貝正真  本造り、板目に杢目と流れ肌交じえ地沸つく、直刃、小足入り、金筋絡む
 5号刀  短刀  大和国包次  平造り、板目に柾目やや肌立ち、淡く映りが立つ、直刃に小互の目、小足入る

9月21日(金)
9月に入り猛暑日が少なくなり、鑑定会当日は生憎の雨で少し肌寒い陽気でした。天気が悪かったのでお越しになられる方も少ないかな、と心配しましたが雨にも負けず沢山の方にお越しいただき大変嬉しかったです。さて、今月もなかなか手ごわい感じの刀が並びましたが、それでも素直に見れば三の札までには同然まで辿りつけたようです。毎回熱心に来られている方は段々と見所をつかみつつあるようで、やはり沢山手に取って見る事が大事だなと感じます。
次回の鑑定会(勉強会)は10月26日(金)「さいたま市与野本町コミュニティセンター・視聴覚室」にて開催いたします。次回も沢山のご参加をお待ちしております!

その他、今後の活動としましては、
10月8日(月・祝)は、「浜離宮恩賜庭園・芳梅亭」において第2回目となりますて特別鑑賞会を開催。
11月18日(日)は、京都国立博物館において開催されます「京のかたな展」にあわせ特別鑑賞会を開催。
12月8日(土)9日(土)は、中津川において全国大会を開催。
いずれも会員様限定となりますが、刀剣会では刀剣に因んだ様々な活動を積極的に開催しております!



《平成30年8月暑気払い》


8月26日(日)
恒例となりました暑気払いを行いました。今回はさいたま新都心駅近くの「鍛冶屋文蔵さん」にお邪魔しました。今年の夏は猛暑日が続き当日も大変暑かったですが、予定していた皆様にお集まりいただき大変賑やかな会となりました。勉強会の雰囲気とはまた違いゆったりとした時間のなか、飲んで食べて色々なお話ができ良かったです。宴会時間があっと言う間に過ぎ駅に向かいましたが近くでイベントがあったようで駅周辺は人・人・人で大混雑。この混雑のなかとても電車に乗る元気が無かったのでお時間の許せる方と近くのコーヒー屋さんで時間調整。駅がすいたところで解散となりました。今回もお越しいただきました皆様大変お疲れ様でした。次回の勉強会は9月21日(金)です。また次回も元気にお会いしましょう!!



《平成30年7月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  出雲大掾藤原吉武  本造り、小板目に板目と流れ肌を交じえ、互の目乱れ、足太く長くよく入る
 2号刀   刀  兼 元  本造り、小板目に杢交じり、白気ごころ、互の目に尖り刃を交え、足・葉入る
 3号刀  脇差  近江大掾藤原忠広  本造り、小杢目に小板目よくつみ地沸つく、中直刃に小互の目交じり、足入る
 4号刀  脇差  越前国住下坂  片切刃造り、小板目に小杢目交じり、棟寄りは流れ地沸つく、互の目乱れ
 5号刀  短刀  波平行安  平造り、板目に杢と流れ肌交じり、白気映りが立ち、細直刃に小互の目交じり

7月27日(金)
連日猛暑が続いておりましたが、台風12号が近づいている影響なのか暑さが少し和らぐなか7月の鑑定会を開催いたしました。月末でお忙しいのか、はたまた夏バテなのか、当日はお休みの方が多くてちょっと淋しい感じでしたが、お蔭さまでじっくりと刀を手に取って見る事が出来ました。今回は古刀から新刀期までの作刀が並び、特徴をよくとらえると三の札までには同然まで辿りつけた方が多かったようで、日ごろの勉強の成果が発揮された感じでした。
来月は恒例となりました暑気払いを予定しております。
次回の鑑定会(勉強会)は9月21日(金)「さいたま市与野本町コミュニティセンター・視聴覚室」にて開催いたします。次回も沢山のご参加をお待ちしております!



《平成30年6月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  盛 次  本造り、小板目に板目と杢目を交じえ、直刃に小互の目交じり、小足入る
 2号刀   刀  経 家  本造り、板目に杢交じり、地景入り映り立つ、互の目丁子乱れ、足・葉入る
 3号刀  脇差  池田鬼神丸国重  本造り、小板目、地沸つく、長い直焼出しに互の目丁子明るく冴え、足・葉入る
 4号刀  脇差  八幡山住清平  本造り、小板目に柾目交じり、地沸つく、のたれに互の目交じり、金筋入る
 5号刀  脇差  武州下原住照重  菖蒲造り、小板目に杢交じりでやや肌立ち、互の目乱れ、足と砂流し入る

6月22日(金)
梅雨の合間のよく晴れ夏日となるなか6月の鑑定会を開催いたしました。今時期は雨と晴れが日替わりで不安定な天気が多いのですが、雨が嫌いな私としては出かける日が晴れているとちょっぴり得した気分になります。さて、鑑定会の方はと言いますと、当日はお休みの方が多くてちょっと淋しい感じでしたが、来られた方はじっくりと刀と向き合い大変良い勉強をされた事と思います。何事も数や経験とも言いますので沢山の刀を手に取ってご覧いただければと思います。来月はもっと暑いのかなぁ〜、と今から先が思いやられますがまた来月も元気にお会いいたしましょう!
次回の鑑定会(勉強会)は7月27日(金)「さいたま市与野本町コミュニティセンター・視聴覚室」にて開催いたします。
尚、7月16日(月・祝)は会員様限定で「浜離宮恩賜庭園・芳梅亭」にて特別鑑賞会を開催します。
沢山のご参加をお待ちしております!



《平成30年5月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  菊紋・伊賀守金道  本造り、小板目つみ地沸付き地景交じる、直刃調子に互の目交じり、足入る
 2号刀   刀  尾州清須住兼房  本造り、小板目に流れ肌と杢を交じえ、地沸つき、中直刃、足・葉・砂流し入る
 3号刀  脇差  備中水田国重  本造り、小板目に板目交じえ黒ずみ、互の目乱れ荒めの沸つき、棟も焼く
 4号刀  脇差  濃州関住兼定作  本造り、小板目に柾目、白気映りが立ち、直刃に小互の目交じえ明るく冴える
 5号刀  脇差  国次(簀戸)  平造り、小板目に柾で地沸つき、互の目に丁子交じり、足・砂流し入り棟を焼く

5月25日(金)
晴れると少々汗ばむ感じの気温ですが、そのわりには湿度は低く爽やかな風が心地よく過ごしやすい陽気の中、5月の鑑定会を開催いたしました。今時期はだいぶ日が延びて会場に到着してもまだ明るいので何となく得した気分になりますね。
さて、今月の鑑定刀ですが、なかなか手ごわい物が並び皆さん苦戦をしておりました。それでも姿・形・地刃の特徴を見極めていきますと時代・流派や系統に近づいて何とか当たりにたどり着けました。例えば同じ作者であっても典型作とそうでないものが存在するので手癖をよく見て時代を間違わず、流派や系統に近づける事が大切です。そんなところを頭の片隅にちょこっと置いてまた来月も元気にお会いいたしましょう!
次回の鑑定会(勉強会)は6月22日(金)「さいたま市与野本町コミュニティセンター・視聴覚室」にて開催いたします。沢山のご参加をお待ちしております!



《平成30年4月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  清則作  本造り、板目に杢と流れ肌を交えて肌立ち映りが立ち、小互の目に小丁子
 2号刀  脇差  吉 次  本造り、小板目で杢と流れ肌交じえ、焼きの高い直刃調子に小互の目交じる
 3号刀  脇差  大和守安定  本造り、小板目やや肌立ち、互の目乱れ飛焼きを交え、匂口深く明るく冴える
 4号刀  小脇差  備中国住久次  平造り、小板目に小杢交じりでよくつみ、直刃浅くのたれ小互の目交じる
 5号刀  短刀  備州長船勝光  両刃造り、小板目に板目と杢交じり、、小互の目に小丁子交じり、足・金筋入る

4月27日(金)
だいぶ陽気が良くなり出かけるにはとても爽やかな季節となりました。陽気のせいかコミュニティセンターに着くと他の部屋は予約でいっぱいで、色々な団体の人が駐車場や施設内を行き来しておりとても賑やかでした。因みに、だいたい同じ日に開催しているのがクラッシック音楽を奏でる会、英会話、ダンス等で、部屋の外に出ると音楽が聞こえてきたりして何だか楽しそう。それとは正反対になりますが、私どもの団体は静かに刀を鑑賞しているのが特徴です。他の団体の方からすると「中で何をやっているのだろう?」ちょと怪しい団体なのかもしれませんが毎度大真面目に刀剣の勉強をしている会なのでご安心ください。さて、そんな感じで今月も大変良い勉強をさせていただきました。日本刀は時代ごとに見所があり、、古刀には古刀の良いところ、新刀には新刀の良いところがございます。そんなところが分かってくるのもこうした勉強会でしっかりと知識を学んでいる成果かな、と思います。また来月元気にお会いいたしましょう!
次回の鑑定会(勉強会)は5月25日(金)「さいたま市与野本町コミュニティセンター・視聴覚室」にて開催いたします。沢山のご参加をお待ちしております!



《平成30年3月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  泰龍斎宗寛造之  本造り、小板目に小杢交じえよくつみ、映りが立ち、小互の目丁子乱れ足入る
 2号刀   刀  水心子正秀  本造り、小板目よくつむ、のたれに互の目、助広写しと思われる濤乱刃風
 3号刀   刀  固山宗次  本造り、板目に杢と流れ肌を交え映りが立ち、尖り互の目に小丁子、金筋入る
 4号刀  脇差  水心子正秀  本造り、小板目よくつみ、浅いのたれ、沸よくつき、真改を写したと思われる
 5号刀  短刀  作陽士源正守  平造り、板目に柾交じりやや肌立ち、互の目乱れ、重ね厚く鎧通し風の造込み

3月23日(金)
大変お待たせをいたしました、いよいよ今年度の活動が始まりました。2日前の春分の日には真冬の気温に雪が降るという何とも信じがたい天気でしたが、鑑定会当日には天気は回復し西日本をはじめ都内でも桜が咲き始め、とても春らしい陽気となり沢山の方にお越しいただきました。今回の出題刀は新々刀の有名刀工の作が並び、映りが出たり、写し物であったりと同時代でも個性や流派による作域の違いがあるのだなぁ〜と大変良い勉強をさせていただきました。
次回の鑑定会(勉強会)は4月27日(金)「さいたま市与野本町コミュニティセンター・視聴覚室」にて開催いたします。沢山のご参加をお待ちしております!



《平成30年1月新年会》



1月28日(日)
平成30年度の活動開始です!
先週の月曜日に関東では珍しくまとまった雪が降りましたが、その雪が残る大変寒いところお集まりいただき新年会を開催しました。今回は与野駅近くの「座空」さんにお邪魔しました。すこし余裕をみて3時間の宴会時間でしたが話が弾みがアッと言う間におひらきの時間となってしまいました。楽しい時間は過ぎるのが早いですね。新年会の中でご提案をいただきました勉強会を2月に開催する運びとなりました。この寒さに加えインフルエンザが猛威をふるっているそうなのでどうぞ皆さま風邪やインフルエンザには十分ご用心ください。また次回も元気にお会いいたしましょう!!



《平成29年12月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  長運斎綱俊  本造り、小板目に小杢交じりやや肌立ち、互の目丁子乱れ、足・葉よく入る
 2号刀   刀  源盛次作  本造り、板目に杢目刃寄り板目流れて肌立ち淡く映りが立つ、直刃浅くのたれ
 3号刀  短刀  包 真  平造り、板目に杢と流れ肌を交え、直刃、処々二重刃がかり、小足入る
 4号刀  短刀  備前国長船祐定  本造り、小板目に小杢目を交えてつみ、淡く映りが立ち、互の目に丁子
 5号刀  短刀  備州長船祐定  片菖蒲造り、表は平造り、小板目に柾交じりで肌立ち、直刃浅くのたれ

12月22日(金)
今年度最後の鑑定会でした。12月という事もあり皆さんお忙しいのか欠席の方も少しいらっしゃいましたが、少ないながらも楽しく充実したい勉強会でした。今年は11月に大宮刀剣会が当番となり全国大会を開催する等、大変忙しい一年でしたが会員皆様にご協力をいただきまして何とか無事開催する事ができてほっとしております。また来年度ももどうぞよろしくお願い申し上げます!
1月は恒例となりました新年会、鑑定会(勉強会)は3月よりスタートします。来年も沢山のご参加をお待ちしております!



《平成29年11月・全国大会(特別鑑賞会)》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  対馬守橘入道常光  本造り、小板目に小杢、乱れ映りが立ち、互の目丁子乱れ、足・葉入る
 2号刀   刀  陸奥守藤原綱重  本造り、小板目に杢目で肌立ち、浅いのたれに互の目、太い足がよく入る
 3号刀  太刀  月山貞一謹作  切先両刃造り(小烏丸造)、柾目肌、直刃に小互の目交じり、匂口明るく冴える
 4号刀  脇差  国次(初代)  平造り、小板目に流れ肌を交え、互の目に丁子、棟を焼き、飛焼も交じる
 5号刀  短刀  包 真  平造り、板目に杢と流れ肌を交え、直刃、処々二重刃がかり、小足入る

11月26日(日)
今回は大宮刀剣会の当番で全国大会を開催する事となり、会員一同当日の朝まで準備に追われましたが、沢山の方にご参加いただき無事開催する事ができました!今回は鑑定刀5点、鑑賞刀40点を途中展示替えをしてご覧いただき、楽しく有意義な一日を過ごせました。ご参加いただきました皆様どうもありがとうございました!



次回の鑑定会は12月22日(金)「さいたま市与野本町コミュニティセンター・視聴覚室」にて開催いたします。今年最後の勉強会となりますので沢山のご参加をお待ちしております!



《平成29年10月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  加州住陀羅尼勝国  本造り、小板目に小杢と刃寄り流れ肌を交え、のたれ調焼出しに尖り互の目
 2号刀   刀  (葵紋)越前康継  本造り、板目に杢目で肌立ち、直刃に互の目交じり、小足・葉入る
 3号刀  脇差  近江大掾藤原忠広  本造り、小板目に小杢目交じりでつみ、互の目丁子乱れ、足入り匂口明るい
 4号刀   刀  越之前州住兼植  本造り、小板目に板目でやや肌立ち、のたれに互の目、足・葉よく入る
 5号刀  小脇差  山城守秀辰  平造り、小板目に小杢を交え、小互の目を交えた焼出しに拳丁子風の互の目

10月27日(金)
秋晴れでそんなに気温は低くなくとても過ごしやすい週末金曜日に10月の鑑定会を開催いたしました。このところ陽気が不安なせいか風邪気味の方がいらして数名欠席のご連絡をいただき心配をいたしましたが、お蔭さまで今月もまずまずのご参加をいただきほっと安堵いたしました。さて、今月の鑑定刀ですが少し捻った感じで少し苦労しましたが、それでも三の札までには当たりか同然までたどり着けた方がほとんどのご様子で、終わってみて「あぁ、そうかぁ!」と納得。やはりよ〜く観察しなくてはいけないなぁ、と反省。いただきました押形をよく見て復習をし、また次回頑張りましょう!
次回の鑑定会は11月26日(日)「下落合コミュニティーセンター、第2・第3会議室」にて特別鑑賞会を開催いたします。沢山のご参加をお待ちしております!



《平成29年9月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀  太刀  利 光  本造り、小板目に小杢・板目交じり、淡く映り立つ、互の目丁子乱れ足・葉入る
 2号刀   刀  備州鞆住貞次作  本造り、板目に杢目と流れ肌を交えて肌立ち、小互の目、足・葉入る
 3号刀  脇差  対馬守橘常光  本造り、細かな柾目に小杢目、やや肌立ち、映りが立ち、互の目丁子乱れ
 4号刀  脇差  因州鳥取住兼先  本造り、小板目つみ、短く直焼出し、互の目丁子乱れ、匂口明るく冴える
 5号刀  脇差  兼 景  本造り、小板目つみ、やや白気る、互の目丁子乱れ、匂口締まって沈む

9月22日(金)
当日は午後から雨が降りはじめ、生憎の天気となってしまいましたが、新規の方を含め沢山の方にお越しいただきました。雨にも負けず沢山の方にお越しいただき感謝・感謝です!今回も講師の先生が捻りに捻ったと思われる出題刀で、中々難問でした。同じ伝法でも時代により、鍛えや刃の焼き方、姿等が微妙に違うので見分けるのが難しかったですが、それでも二の札、三の札では当たりか、同然まで近づくようになってきたようです。刀の勉強はとても地味で直ぐに上達するものではありませんが、コツコツと勉強を積み重ねれば目利きになれると思います。少しずつですが好きな刀を拝見しながら、楽しみながら勉強していきたいと思います。陽気が不安定なせいか風邪をひいてしまっている方がちらほらいらっしゃいました。どうぞあまり無理せず大事にしてください。また次回、元気にお会いいたしましょう!
次回の鑑定会は10月27日(金)、さいたま市与野本町コミュニティセンター「視聴覚室」にて開催いたします。沢山のご参加をお待ちしております!



《平成29年8月暑気払い》



8月27日(日)
恒例となりました暑気払いを行いました。今回はさいたま新都心駅近くの「御旦孤さん」にお邪魔しました。勉強会の時とは違いゆったりとした時間のなか、ざっくばらんに色々とお話ができ良かったです。刀の話にとどまらず、意外や意外、話をしてみると同じ趣味(共通の話題)の話題で盛り上がりました。最後にこれまた恒例となりましたビンゴ大会にて景品をいただき、さっそく中身を確認。皆さんニコニコと笑顔でしたのできっと満足していただけたのだと思います。最後に「はい、おじさん」の掛け声で記念写真をパチリ、ちょうどおひらきの時間となり解散。また来月、勉強会で元気にお会いいたしましょう!!



《平成29年7月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  肥後守秦光代  本造り、小板目に板目交じり、直刃に足入り、刃縁に金筋絡み匂口明るい
 2号刀   刀  藤原統行  本造り、小板目に板目と小杢を交え、のたれに互の目乱れ、飛焼交じる
 3号刀  脇差  陸奥大掾三善長道  本造り、小板目に板目交じり、互の目乱れ、足・葉・砂流し入り匂口明るい
 4号刀  脇差  相州住康春作  平造り、小板目に小杢目交じり、のたれに互の目で表裏揃いかげん、足入る
 5号刀  脇差  波平昌行・安成  平造り、板目に杢で処々綾杉がかり肌立ち、互の目乱れ、足入り、飛焼交じり

7月21日(金)
ここ埼玉では、今年の梅雨はまとまった雨はほとんど降らず、晴れると真夏日という大変暑い日が続いており、鑑定会当日もよく晴れた大変暑い日でした。幸いなのは会場にたどり着くとエアコンがガンガン効いておりホッとしました。さて、そんな暑い日にも関わらず沢山の方にお越しいただき大変ありがたく思います。今回の鑑定刀は時代と流派が違う飛焼の交じった個性ある刀が並び、いつもながら冷や汗をかきながらの入札で、大変良い勉強をさせていただきました。予習復習をして次回また頑張りたいと思います。
8月は恒例となりました暑気払いを開催。次回の鑑定会は少し涼しくなった頃の9月22日(金)、さいたま市与野本町コミュニティセンター「視聴覚室」にて開催いたします。また次回も沢山のご参加をお待ちしております!



《平成29年6月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  若狭守氏房作  本造り、小板目に板目交じり、のたれに互の目、足・葉入り、匂口明るく冴える
 2号刀   刀  山城守藤原国清  本造り、小板目に小杢と柾交えて黒味がかり、直刃、小足入り、匂口明るい
 3号刀  脇差  左近是一  本造り、柾目流れ、淡く映り立ち、のたれ、小足・葉入り、金筋と砂流しも絡む
 4号刀  小脇差  出羽大掾藤原国路  平造り、小板目に板目交じりやや肌立ち、互の目乱れ匂口深く飛焼に棟も焼く
 5号刀  小脇差  相模守政常入道  片切刃造り、小板目に棟寄りは柾目流れて肌立ち、小のたれに互の目交じり

6月23日(金)
梅雨の合間のよく晴れた日で、気温も高く真夏日となりました。今回も新規の方にもご参加いただき、暑さに負けないまずまずの集まりでした。今月の鑑定刀はよ〜く観察しないと一発で正解するのが難しいかったですが、それでも2の札、3の札では当たりか同然には辿りつけたご様子です。鑑定会に参加しても最初は個銘を当てるのは中々難しいですが、まずは本を読み知識を頭に入れ、現物を手に取りよく見る、そして人と刀についての話をして耳から知識を得る、この3つ事の積み重ねが大事かと思います。あとは多くの刀を手にとり見る事、経験を重ねる事でしょうか。刀の勉強も近道はないですがコツコツやっていれば誰でも目利きになれると思います。
次回は7月21日(金)、さいたま市与野本町コミュニティセンター「第5会議室」にて開催いたします。また次回も沢山のご参加をお待ちしております!



《平成29年5月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  雲龍斎義次  本造り、小板目つみ、互の目丁子乱れ、足入り、匂口締り明るく冴える
 2号刀  小太刀  備前国長船勝光  本造り、総体に小板目がつみ、淡く映り表れ、互の目丁子乱れに足・葉入る
 3号刀  小脇差  越中守藤原高平  本造り、小板目に板目でやや肌立ち、互の目に尖り刃を交じえ、足入
 4号刀  小脇差  兼 常  平造り、小板目で刃寄り柾がかり、兼房乱れ、表裏の刃が揃い、明るく冴える
 5号刀  短刀  村 正  平造り、小板目に板目と杢目交じり、白気映りが立ち、細直刃浅くのたれ

5月26日(金)
前日から降り続いた雨が出かける頃には一旦あがったのですが、勉強会を終える頃にまた降り出すという生憎のお天気のなか5月の勉強会を開催いたしました。今回は新規の方もお見えになり沢山の方にご参加いただきました。まいど感謝・感謝です。さて、今回の鑑定刀ですが、素直に見れば当たりか同然になるものばかりだったのですが、考え過ぎてしまうと遠回りをしてしまうという、何とも残念な結果となってしまいました。が、その分一振り一振り丁寧にじっくりと拝見し大変良い勉強をさせていただきました。
次回は6月23日(金)、さいたま市与野本町コミュニティセンター「視聴覚室」にて開催いたします。また次回も沢山のご参加をお待ちしております!



《平成29年4月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  近江守橘正弘  本造り、小板目つみ、直刃調子に互の目交じりに足入り、処々二重刃がかる
 2号刀  脇差   濃州千手院作  本造り、小板目に板目と杢交じり、互の目乱れに細かに砂流しと足も入る
 3号刀  脇差  対馬守橘常光  本造り、細かな柾目に小杢目を交え、映り立ち、丁子乱れ、飛焼き・足・葉入
 4号刀  脇差  井上真改  本造り、小板目つみ、直焼出し、のたれに互の目、匂深く明るく冴える
 5号刀  脇差  備州長船祐光  菖蒲造り、板目に杢目交じりでよくつみ、腰開きの互の目丁子乱れ、小足入る

4月21日(金)
今年は桜の開花が少しばかり遅かったようですが、その桜も散り、木々に緑が少しずつ増え始め、早くも初夏を思わせるような少し汗ばむ陽気のなか4月の勉強会が開催されました。刀の入札鑑定をするにあたっては勘が冴えている時は良いのですが、ちょっと迷う時など見たまま素直に答えるのが良いのか、はたまたひと捻りして答えた方が良いのか悩む時があります。入札鑑定を終え答え合わせをすると「な〜んだ、そうだったのか」と詰めの甘さを反省させられる事ばかりです。今回も多くの名刀を見る事ができ大変良い勉強をさせていただきました。
次回は5月26日(金)、さいたま市与野本町コミュニティセンター「おおかや」にて開催いたします。また次回も沢山のご参加をお待ちしております!



《平成29年3月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  豊後守国義  本造り、小板目つみ、直焼出し、互の目に丁子を交え足・葉入る
 2号刀  脇差   備中水田国重  本造り、小板目つみ、直刃調子に互の目を交え荒めの沸がよくつき、棟も焼く
 3号刀  脇差  尚 光(備 前)  平造り、板目に杢とを交え、棒映り表れ、直刃に互の目を交え、小足入
 4号刀  短刀  照重作  平造り、板目に杢、棟寄りは流れ肌、焼出し互の目で先は皆焼となる
 5号刀  短刀  俊 平  平造り、細かな柾目がよくつみ、直刃に小互の目交じり、小足よく入る

3月24日(金)
いよいよ新年度の活動開始です!当日は欠席の連絡もちらほらありちょっと心配しましたが、まずまずのご参加で賑やかな会となりました。ご参加いただきました皆様どうもありがとうございます。今回も中々難しい鑑定刀が並び、見慣れると二の札で同然か、三の札で当たりがとれそうなのですが、まだまだ勉強不足なので中々・・・。と言う事で今回も大変良い勉強をさせていただきました。また来月元気にお会いいたしましょう!
次回は4月21日(金)、さいたま市与野本町コミュニティセンター・第5会議室にて開催いたします。



《平成29年2月新年会》



2月11日(土)
大宮刀剣会平成29年度活動開始!今回も「がってん寿司・浦和店さん」にお邪魔しました。沢山のご参加ありがとうございます。今年も一年お付き合いのほどどうぞよろしくお願いいたします。次回の勉強会は3月24日(金)「与野本町コミュニティ」にて開催いたします。


《平成29年度 大宮刀剣会・初心者講座(埼玉・東京)開催日》

  定例研究会(大宮)  初心者講座 
 1月   休み  休み
 2月  休み  11日(土)・埼玉 12日(日)・東京 
 3月  24日(金)  休み
 4月   21日(金)  8日(土)・埼玉  9日(日)・東京
 5月  26日(金)  休み
 6月  23日(金)  10日(土)・埼玉  11日(日)・東京
 7月  21日(金)  休み
 8月  休み  12日(土)・埼玉  13日(日)・東京
 9月  22日(金)  休み
 10月  27日(金)  14日(土)・埼玉  15日(日)・東京
 11月  全国大会予定  休み
 12月  22日(金)  9日(土)・埼玉  10日(日)・東京

日程につきましては上記をご参照いただきご参加ください。


《平成28年12月・特別鑑賞会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀  太刀  経 家  本造り、板目に杢を交え肌立ち、乱れ映り鮮やかに表れ、互の目に丁子乱れ
 2号刀  脇差   相州住広次  本造り、小板目に板目を交え、互の目に丁子、焼幅広く飛焼を交え棟も焼く
 3号刀  脇差  水心子正秀  本造り、小板目よくつみ、小丁子に小互の目乱れ、長い足よく入る
 4号刀  脇差  尾崎源右衛門助隆  本造り、小板目よくつみ、直焼出し、大互の目乱れ濤乱刃風で明るく冴える
 5号刀  短刀  晴雲子信秀造  平造り、重ね厚く鎧通し風、小板目よくつみ、細直刃、地刃共に冴えている

12月3日(土)
熱田神宮文化殿に於いて「刀剣研究連合会全国大会・熱田神宮宝蔵刀鑑賞会」が開催されました。出かけるとなると天気が気になりますが、当日はよく晴れた穏やかな天気で、新幹線での移動途中に富士山がよく見えました。会場には鑑定刀5振り、鑑賞刀25振り、そして熱田神宮所蔵の特別鑑賞刀5振りが並べられ、じっくりと鑑賞させていただきました。会の途中で熱田神宮参拝と鑑定刀の一本入札鑑定を済ませたかと思うとだいぶ時間が経っており、鑑定刀の解説と講評・入賞者表彰・展示刀の収納と、あっと言う間に閉会の時刻となりました。閉会後に有志にて神宮近くのお店で「ひつまぶし」をいただき岐路につきました。日帰りでしたが小旅行気分とたくさんの名刀を手にとって拝見させていただき、とても有意義で楽しい一日でした。来年は大宮刀剣会が主幹となり全国大会を予定しております。頑張らなくっちゃ、です!





《平成28年11月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  兼 房  本造り、板目に杢と流れ肌を交え、白気映り立つ、小互の目に尖刃交じり
 2号刀   刀   泰龍斎宗寛造之  本造り、小板目つむ、小互の目乱れ足良く入り、匂口締り明るく冴える
 3号刀  短刀  兼 主  平造り、板目に杢と流れ肌を交え、互の目、表裏揃いかげん
 4号刀  短刀  月山貞吉作  平造り、板目に小杢目を交じえてよくつみ、互の目乱れ尖刃交じり、足入る
 5号刀  短刀  八鍬靖武作  平造り、小板目小杢目交じえてよくつみ、地沸つき、互の目乱れ、足入る

11月25日(金)
鑑定会の前日に11月としては54年ぶりの雪が降り、観測史上初となる積雪にもみまわれ、一時はどうなるかと思いましたがその後天気は回復し、鑑定会当日も大変良い天気で雪は殆ど残らず、いつも通りに会を開催する事ができました。通常の鑑定会としましては本日が今年最後となり、次回は12月3日(土)に熱田神宮にて全国大会を開催いたします。後日に来年度のスケジュール表をアップいたしますのでたま沢山のご参加をお待ちしております!



《平成28年10月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  会津臣運寿兼友  本造り、小板目やや肌立ち、地沸つき、互の目丁子乱れ、足・葉よく入る
 2号刀   刀   濃州関住兼秋作  本造り、小板目に柾交じり、尖り互の目、足・葉入り、飛焼交じり、棟も焼く
 3号刀  脇差  正寿作  本造り、大切先、小板目よくつみ、地沸つき、互の目に丁子、長い足よく入る
 4号刀  脇差  兼房作  平造り、小板目に板目と杢を交じえ、互の目乱れ、足入り、表裏の刃紋が揃う
 5号刀  短刀  恒平作  平造り、小板目やや肌立ち、地沸つき、のたれに互の目交じり

10月21日(金)
開催時間の夕方6時頃ともなると外はすっかり暗くなり秋深まるといった感じのなか10月の鑑定会が開催されました。今回は末古刀から現代刀まで出題され、特に現代刀は大変出来が良かったので時代どりが中々難しかったです。次回は11月25日(金)、そして12月3日(土)は熱田神宮において全国大会を開催いたします。楽しみです♪

《お知らせ》
新座市中央公民館に於いて、10月23日、30日、11月6日、13日の毎週日曜日に初心者のための日本刀鑑賞講座を開催いたします。定員25名、お問い合わせ・申込みは048-479-2321へお願いいたします!



《平成28年9月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  伊予掾源宗次  本造り、小板目に板目、地沸つく、互の目に尖刃と飛焼を交え、二重刃がかる
 2号刀  脇差   山城守藤原国清  本造り、小板目に板目と杢交じり、直刃に小足入る匂口締まり深く明るく冴える
 3号刀  脇差  細川正義  本造り、小板目、互の目に丁子、長い足よく入り、匂口明るく小沸よくつく
 4号刀  脇差  綱家作  平造り、小板目に杢交じりで肌立ち、皆焼、足入り、小沸よくつく、表裏に彫刻
 5号刀  短刀  義 助  平造り、小板目がつみ、淡く映りが立ち、細直刃浅くのたれ、刃縁に金筋絡む

9月23日(金)
秋雨前線の影響で雨の日が続く中での鑑定会当日となりました。一雨ごとに涼しくなり、開催時間の6時頃には外はすっかり暗くなったりと秋めいてきました。さて、今月の鑑定刀ですが、名前は知っていても中々個銘にたどり着くのに苦労をしました。鑑定の基本は五ケ伝ですが、時代ごとの有名流派と有名刀工の特徴をよくよく理解し、また次回につながるよう頑張りたいと思います!



《平成28年8月・特別鑑賞会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  出羽守源光平  本造り、小板目、乱れ映りが立ち、丁子乱れ足・葉よく入り、匂口明るく冴える
 2号刀   刀   近江大掾忠広  本造り、小板目がつみ地沸のついた所謂米糠肌、直刃、匂口深く明るく冴える
 3号刀  脇差  河内守国助  本造り、小板目、直焼出し、のたれに互の目、足・葉入り、砂流し・金筋も入る
 4号刀  脇差  越後守包貞  平造り、小板目に小杢を交えてつみ、直刃、浅くのたれて小足が入る

8月28日(日)
例年ですと8月は暑気払いのみ開催しておりましたが、今回はご縁がありまして川越市立博物館にて特別鑑賞会を開催いたしました。鑑定刀(一本入札鑑定)4振り、鑑賞刀11振りと沢山のお刀を手にとり鑑賞させていただきました。鑑賞会後は本川越駅近くの「天海」さんにて懇親会(暑気払い)を行いました。今回川越にて初めての試みでしたが川越市立博物館さんのご厚意と当日お越しいただきました方に心より御礼を申し上げます!




《平成28年7月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀  脇差  越前守法城寺正照  本造り、小板目、地沸つく、直刃浅くのたれて互の目を交じえ、足よく入る
 2号刀  脇差   相州住広次  本造り、小板目に板目を交え、互の目に丁子と飛焼を交え棟を焼く
 3号刀  脇差  相州住隆広  本造り、板目に杢目交じり、小互の目に小丁子、飛焼を交え、棟を焼く
 4号刀  脇差  相州住綱広  平造り、板目に杢目を交え、浅くのたれた直刃に互の目を交じえ、棟を焼く
 5号刀  脇差  近江守藤原清宣  平造り、小板目に小杢を交え刃寄りは柾、のたれに互の目、表裏の刃が揃う

7月22日(金)
例年ですと7月の鑑定会を開催する頃にはここ関東でも梅雨が明けているのですが、今年は少し遅れているようで曇り空の中会場へ向かいました。会場へ着きますと珍しく駐車場がいっぱいで、中へ入ると他の団体さんで賑わっておりました。
さて、今月の鑑定刀は相州物が三振り並び、これがあれだとあれは誰?と言った感じで今回も大変良い勉強をさせていただきました。来月は川越にて特別鑑賞会を開催いたします。また皆様元気にお会いいたしましょう!



《平成28年6月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  近江守法城寺正弘  本造り、小板目つみ、地沸つく、互の目に小互の目を交じえ足と砂流し入る
 2号刀   刀   武蔵太郎(安国)  本造り、細かな柾目が流れやや肌立ち、互の目に尖刃と飛焼交じる
 3号刀  脇差  井上真改  本造り、小板目つみ、のたれに互の目、足と金筋よく入り、匂口深く明る冴える
 4号刀  脇差  金 高  本造り、小板目に小杢を交え、直刃に小互の目交じり、匂口明るく冴える
 5号刀  短刀  長州住顕国  菖蒲造り、小板目、互の目に丁子を交え、足・葉よく入り、匂明るく冴える

6月24日(金)
当日は梅雨らしくどんよりとして曇り空でしたが、出かける少し前より雨となりました。実は私雨が嫌いで、出かけたくない気持ちを抑えつつ会場へ向かいました。会場へ着くと天気には関係なく会員の皆様にもお集まりいただきました。今回は1号と3号刀は典型作で割と当てやすく、その他は難問。特に5号刀のに顕国はめったにお目にかかれないので大変苦労しました。また次回も頑張りたいと思います。

8月28日(日)に川越市立博物館において特別鑑賞会を開催いする事となりました。以前より構想はあったのですが博物館の方のご厚意により実現する事となり嬉しく思います。今年の3月から博物館にお邪魔し準備を進め、開催日も決まりました。先生をはじめお手伝いいただいております実行委員の方々には心より御礼申し上げます。特別鑑賞会も気を抜かず準備を進めたいと思います。


《平成28年5月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  丹後守藤原照門  本造り、小板目つみ、直刃調子に互の目を交じえ、足入り、匂口明るく冴える
 2号刀   刀   越前守助広  本造り、小板目つみ、のたれに互の目、足入り、匂口は深く明るく冴える
 3号刀   刀  相州住義宗  平造り、板目に流れ肌交じり、互の目に長い足よく入り、砂流しも入る
 4号刀  脇差  備前長船横山祐包  平造り、小板目つみ、直焼出しに元互の目丁子乱れ、足入り、匂口は締まる
 5号刀  短刀  兼 先  平造り、小板目、焼出しより白気映りが立ち、直刃、匂口締り明るく冴える

5月27日(金)
このところ(早くも)夏日が続いておりましたが鑑定会当日はそんなに暑くなく過ごしやすい陽気でした。今時期が一番日が延びているのかなぁ、とまだ明るいうちに会場に到着。会場づくりを済ませいざ入札鑑定。今回の鑑定刀は典型作が多く当たりまたは同然をとりやすかったと思います。刀の勉強は「1.刀剣書本を読む」「2.不明な点は人から教わる」「3.現物を手に取って見る(作域を覚える)」の繰り返しが大切かと思います。この3つをこつこつと積み重ねればかなりの目利きになります。


《平成28年4月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  兼常(相模守政常)  本造り、小板目に板目交じり、直刃浅くのたれ小互の目交じり、足入る
 2号刀   刀   和泉守兼定(11代)  本造り、柾目肌、互の目乱れ三本杉風、長い足よく入り、砂流し金筋も入る
 3号刀   刀  三品源直吉  本造り、小板目よくつみ、直刃に小互の目を交え小足入り、匂口締まる
 4号刀  脇差  兼常(相模守政常)  本造り、小板目に杢と流れ肌を交え、元互の目に先のたれを焼き沸よくつく
 5号刀  短刀  備前国長船永光  平造り、板目に杢を交え淡く映りが立ち、直刃に小互の目交じる

4月22日(金)
春らしくだいぶ陽気がよくなりました。会場に到着する夕方6時ぐらいでも外はまだ明るく日が延びたなぁ、と感じます。活動しやすい季節になりましたが、新年度を迎えお忙しいのかお休みの方もいらっしゃいましたが、まずまずの集まりで今回も楽しく会を開催する事ができ感謝です。鑑定刀のは古刀から新々刀まで広い時代で美濃系の刀が並びました。同系統でも時代が変わると作域も変化するので大変良い勉強会になったと思います。また次回元気にお会いいたしましょう!



《平成28年3月の鑑定会》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  相州住綱広  本造り、板目に杢交じり、のたれに互の目、足入り、刃縁に砂流し絡む
 2号刀   刀   備州鞆住貞次作  本造り、板目に杢と流れ肌を交えて肌立つ、小互の目、足・葉よく入る
 3号刀   刀  相模守藤原泰幸  本造り、小板目よくつみ地沸つく、、互の目丁子乱れ、地刃共に明るく冴える
 4号刀  脇差  堀内源俊卿作  菖蒲造り、板目に刃寄り流れ肌を交え、互の目に丁子、匂口明るく冴える
 5号刀  短刀  義 助  平造り、板目に杢を交え地沸がつき、互の目、表裏が揃い匂口明るく冴える

3月25日(金)
いよいよ今年度の鑑定会がスタートとしました。今回は新人さんお二人をお迎えして中々賑やかな会となりました。今年も一年皆様と共に刀剣について色々と勉強していきたいと思います!



《平成28年2月新年会》



2月27日(土)
大宮刀剣会平成28年度活動開始!という事で遅ればせながら本日の新年会から今年度の活動スタートです。今回も「がってん寿司・浦和店さん」にお邪魔しました。沢山のご参加ありがとうございます。今年も一年どうぞよろしくお願いいたします。次回の鑑定会は3月25日(金)「与野本町コミュニティ」にて開催いたします。



《平成27年12月の鑑定刀》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  武州江戸吉時  本造り、小板目に杢と板目を交え白気映りが立ち、のたれに互の目、足入る
 2号刀   刀   陸奥守包保  本造り、小板目に杢と板目を交え地沸つき明るく冴えた強い地鉄、直刃、棟焼
 3号刀   刀  水心子正次(花押)  本造り、板目に杢を交え淡く映りが立ち、直刃に小乱れ交じり、足・葉入る
 4号刀  脇差  越前守助広  本造り、小板目つみ、地沸つき、互の目に丁子を交え、地刃共に明るく冴える
 5号刀  脇差  岩井歓司信連造  本造り、小板目に流れ肌を交え、互の目に足よく入り、地刃共に明るく冴える

12月18日(金)
今年もあっと言う間の一年で今年度最後の鑑定会でした。今月も新らしい方にご参加いただきがとても賑やかな会でした。今年は少しずつ会員が増え大変ありがたい年となりました。最初は慣れるまでは大変かと思いますが好きな刀手に取ってをじっくり見られる、と言った感じで楽しくご参加いただければと思います。また来年もどうぞよろしくお願いいたします!



《平成27年10月の鑑定刀》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀  脇差  近江大掾藤原忠広  表菖蒲造り裏切刃造り、小板目に杢を交えてつみ、互の目に長い足入る
 2号刀  脇差   兼則作  平造り、板目に杢を交えやや肌立ち、互の目乱れ、表裏に棒樋と添樋を彫刻
 3号刀  脇差  水心子正次(花押)  平造り、板目に杢を交えやや肌立ち、互の目乱れ、表裏に棒樋を彫刻
 4号刀  脇差  舞鶴友英作  表切刃造り、裏菖蒲造り、小板目に小杢交えつみ、互の目乱れよく沸づく
 5号刀  短刀  兼 定  平造り、小板目杢交じり、白気る、直刃、地刃共に冴えた和泉守兼定の作

10月23日(金)
暑くなく寒くなく丁度良い陽気のなか10月の鑑定会が開催さりました。本日は剣晴会からお一人、新人さんもお一人参加され賑やかな会となりました。沢山参加されると大変ありがたいです!さて、鑑定刀ですが今回は脇差と短刀で、姿も切刃造りが2振りあり、作域をよく見れば個銘までたどりつけるものと上級者向けも1振りあったりと中々難しかったです。11月は全国大会、大宮刀剣会は12月の開催です。また次回元気にお会いしましょう!



《平成27年9月の鑑定刀》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀     瑞泉堀井俊秀  本造り、小板目に杢を交えてつみ、地沸つき、直刃に小互の目交じり小足入る
 2号刀      大阪住人月山貞勝  本造り、小板目つみ、互の目に丁子を交え逆がかる、表裏に棒樋と彫刻施す
 3号刀     濃州関住兼道作  本造り、小板目つみ、中直刃に小互の目交え小足入る、地刃共に冴えている
 4号刀  脇差  兼 定  平造り、小板目やや肌立ち、互の目丁子乱れ、飛焼交え棟も焼く、表裏に彫刻
 5号刀  脇差  義 助  平造り、小板目杢交じり、直刃処々浅くのたれ、小足入り表裏に彫刻を施す

9月25日(金)
会場へ向かうのが少し遅くなってしまいましたが、それでも18時少しまわった頃会場に到着。そういえば前回来た時はあたりはまだ明るかったなぁ、と季節の移り変わりを実感しながら荷物を抱え会場へ。本日の鑑定刀は現代刀が3振り、末古刀が2振りで、微妙に違う時代の違いと、流派と作域の違いを正確に見極めるのがポイントで、個銘に辿りつくのがなかなか難しかったです。



《平成27年8月暑気払い》



8月22日(土)
本日昼の部は初心者講座、夜の部はおなじみとなりました「がってん寿司・浦和店さん」にお邪魔し暑気払いを開催。長丁場だったせいかちょっとお疲れ気味の方もいらっしゃいましたが、飲んで食べてお腹いっぱい楽しい一時でした。また来月元気にお会いいたしましょう!



《平成27年7月の鑑定刀》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀     兼 房  本造り、小板目に杢で肌立ち、尖り互の目に兼房乱れを交え、表裏に棒樋
 2号刀      備州孫衛門清光  本造り、小板目に板目交じりやや肌立ち、直刃、足・葉よく入る、表裏に棒樋
 3号刀     薩摩国出水住正良  本造り、小板目つみ、互の目乱れよく沸づき、金筋入り、地刃共に冴えている
 4号刀  脇差  相州住広次  本造り、小板目に板目交じり、互の目丁子乱れ、飛焼交え棟も焼く、表裏彫刻
 5号刀  短刀  相模守藤原政常  片切刃造り、小板目杢交じり、小のたれに互の目、匂口締り明るく冴える

7月24日(金)
関東地方も梅雨があけ、猛暑が続いておりますが、刀剣会当日は夕方から雨の予報が出ており、15時ぐらいから東京方面の空が怪しくなってきたのでいつもより少し早く店を閉め会場に向かいました。結局は桶川からさいたま市にかけては雨は降らずにすんだのですが、夜になっても暑さが残りましたが、この暑さにも負けず沢山の方にお集まりいただきました。今回の鑑定刀は素直に見ると個銘あるいは個銘に近いところまで当てる事のできるもので、その時の出題刀によっても違うのですが、素直に見なくてはいけない時、ひと捻りしなくて考えなくてはいけない時等の見極めや勘どころみたいなものも必要だなぁ、と感じました。次回は初心者講座と夜は暑気払いを開催いたします!




《平成27年6月の鑑定刀》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀     呉服山則利  本造り、板目に杢で肌立ち、のたれに互の目、砂流・金筋よく絡む、表裏棒樋
 2号刀      常陽笠間士正行  本造り、小板目つみ、互の目に丁子で高低があり、飛焼も交じる、表裏に棒樋
 3号刀     兼常作  本造り、板目に杢、細かく肌立ち、直刃調子小互の目交じり、表裏に棒樋
 4号刀  脇差  越後守藤原来金道  本造り、小板目、のたれに互の目で表裏が揃う、匂口は明るく冴えている
 5号刀  脇差  出雲大掾藤原吉武  本造り、小板目、互の目、匂口深目で明るく冴える、表裏に棒樋、大切先

6月26日(金)
全国的に梅雨の真っ只中で、ここ埼玉でも雨が降る中での鑑定会となりました。が、雨にも負けず沢山の方にお集まりいただきありがたい限りです。今回の鑑定刀はと言いますと、先生曰く「得能先生の頃の出題刀のような・・」という感じで、鑑定刀としては珍しい物が多く、見慣れないせいか個銘までたどり着くのがとても大変でした〜。




《平成27年5月の鑑定刀》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  備中守橘康広  本造り、丁子乱れ、足・葉よく入り、砂流しも絡み、地には映りも表れる
 2号刀  脇差   若狭守藤原氏房  平造り、兼房乱れ、地刃共にスッキリと明るく冴える、表裏に棒樋、年紀入り
 3号刀  短刀  宇多国宗  平造り、のたれ調互の目交じり、鍛えよく刃も明るく冴える、表裏に彫刻有り
 4号刀  短刀  備州長船康光  平造り、互の目丁子乱れ、匂口は明るく冴え鍛えもよい、表裏に梵字を彫刻
 5号刀  短刀  備州長船清光  平造り、互の目丁子乱れ、小足と砂流入る、地には淡く映りが立つ、自身銘

5月22日(金)
五月晴れのなか今月の刀剣会が開催されました。気がつけばだいぶ日が延び、爽やかで活動しやすい季節となりました。今月の鑑定会は刀が一振りとその他は脇差短刀で、短刀は短い故に姿より時代を見極めるのが中々難しく、特に3・4・5号刀は難問でした。入札後に押形を見ながら先生より丁寧に解説をしていただき納得?その後、近くのファミレスにてお食事をしながら刀談義に花が咲きました。また次回も頑張りたいと思います!



《平成27年4月の鑑定刀》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀  太刀  包長  本造り、直刃、小足入り、刃縁に二重刃・喰違い・打ちのけ絡む、表裏に棒樋
 2号刀   刀   丹後守藤原広幸  本造り、のたれに互の目交じり、地鉄は板目に杢でやや肌立つ、慶長新刀姿
 3号刀  脇差  相州住隆広  本造り、皆焼、地鉄は板目に杢で地景入りよく練れた強い鉄、表裏に彫刻有り
 4号刀  脇差  大和守安定  本造り、のたれに互の目交じり、飛焼入り、太い足入り、匂口は明るく冴える
 5号刀  短刀  濃州関住兼常  平造り、直刃、足・葉・砂流入り鍛えもよく地刃共に明るく冴え、表裏に彫刻有

4月24日(金)
4月は皆さんお忙しいのか欠席される方が多かったですが、新規の方のご参加にご参加いただきました。お蔭さまで少しずつではありましが人が増えつつあるので会としてはとても嬉しく思います。さて、今回は末手掻に堀川物に末相州と当たりそうでなかなか個銘にたどりつくのが難しい内容でしたが、とても良い勉強になりました。新しい方も少しずつ会に慣れていただければと思います。また次回、元気にお会いしましょう!



《平成27年3月の鑑定刀》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  善定藤原兼吉  本造り、直刃、刃縁金筋絡み、帽子の返り深く棟も焼き、地刃共に明るく冴える
 2号刀  脇差   陸奥大掾三善長道  本造り、互の目乱れ、足・葉・金筋・砂流し入り、匂口締りごころで明るく冴える
 3号刀  脇指  近江守法城寺正弘  本造り、互の目を揃えて焼き、太い足よく入り、砂流し入り、匂口よく沸づく
 4号刀  脇差  伊勢大掾源綱広  本造り、互の目乱れ、足よく入り、砂流しも入り、匂口やや深く明るく冴える
 5号刀  脇差  和泉守千手院盛国  本造り、直刃調子互の目を交え、足入り、長い金筋よく入り所々二重刃がかる

3月27日(金)
いよいよ今年度の勉強会がスタートしました。今回の会場は古巣の「さいたま市西部文化センター」にて開催。最近慣れてしまった与野に比べると駅から少し遠いのですが、熱心な方が多く沢山の方にご参加いただきました。今回の鑑定刀は直刃を上品に焼いた古刀が一振りと、虎徹風の互の目乱れを焼いた脇差が四振り。まいど簡単なようで個銘にたどり着くのが中々難しい出題で、今回も大変良い勉強をさせていただきました。次回は「与野本町コミュニティ」にてで開催。また元気にお会いしましょ!



《平成27年1月新年会》



1月31日(土)
平成27年度大宮刀剣会の活動は新年会からスタートしました!昨年夏の暑気払いで好評でした「がってん寿司・浦和店さん」にお邪魔しました。たーくさん飲んで食べて、そしてもちろん刀の話で盛り上がり、あっという間におひらきです。つづきは次回刀剣会で語り合いましょう!どうぞ皆様本年もお付き合いのほどよろしくお願いいたします!。



《平成26年12月の鑑定刀》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  綱広・正秀合作  本造り、のたれに大互の目乱れ、足・葉入り、刃縁に砂流ししきりに絡む
 2号刀  脇差   次郎左衛門勝光  本造り、互の目丁子乱れ、足・葉・金筋・砂流し入り、淡く乱れ映りが立つ
 3号刀  脇指  相州鎌倉住□広  平造り、身幅広め、皆焼、足・葉・金筋・砂流しよく入り、表裏に彫刻
 4号刀  脇差  兼 元  平造り、身幅広い、尖り互の目、処々三本杉風となり、足・葉・砂流し入る
 5号刀  短刀  源兵衛尉祐定  両刃造り、互の目丁子乱れ棟も焼き、飛焼も交え、足・葉・砂流し・金筋入る

12月19日(金)
あっという間の一年で、気がつけば今年度最後の鑑定会でした。例年より寒さが厳しいようですが今回も沢山の方にご参加いただきました。鑑定刀の方は古刀から新々刀まで有名どころの作が多く、今回も大変良い勉強をさせていただきました。今年から参加された方も一年を通し勉強されただけあって随分と腕が上がったようです。皆様一年間お付き合いいただきどうもありがとうございました。また来年もどうぞよろしくお願い申し上げます!



《平成26年10月の鑑定刀》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  南都住藤原包貞  本造り、直刃に小互の目交じり、小足入り、鍛えは刃寄り鎬地柾目となる
 2号刀  太刀   濃州正光  本造り、直刃に互の目、表裏の刃が揃い、地には淡く乱れ映りが立つ
 3号刀  脇差  加州藤原家次作  平造り、身幅広め、互の目乱れ、足・葉・砂流しよく入り、カネ黒ずむ
 4号刀  短刀  豊前守清人  平造り、互の目乱れ、足と砂流し金筋よくも入り、匂口明るく冴える
 5号刀  短刀  城州埋忠作  冠落造り、のたれに互の目、足・葉入り、鍛えよく地刃共に明るく冴える

10月24日(金)
ついこの前まで夏の気配が残っていましたが、さすがに10月末ともなりますと夕方には薄暗くなり「秋深まる」といった感じで、鑑定会当日は秋晴れの爽やかな陽気のなか開催となりました。今回は珍しく畳の会場で、鑑定をする時は正座をするのでいつもより身が引き締まり、そのお蔭でかいつもより当たにたどりつくのが早かったように思います。という事で今月も大変良い勉強をさせていただきました!



《平成26年9月の鑑定刀》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀  脇差  近江守継広  本造り、互の丁子乱れ、小足入り、匂口深く明るく冴え、地色は黒い
 2号刀  脇差   佐近是一  本造り、のたれ、表裏の刃が揃い、帽子三品風、地には淡く乱れ映りが立つ
 3号刀  脇差  藤原永弘  平造り、身幅広く豪壮、互の目乱れ、足・葉・砂流しよく入る。表裏に彫刻
 4号刀  短刀  村 正  平造り、尖り互の目三本杉風、表裏の刃が揃い、足入り、砂流しも入る
 5号刀  短刀  備州長船祐定  両刃造り、互の目丁子乱れ、足・葉よく入り、飛焼も交え、匂口明るく冴える

9月26日(金)
夏の疲れが出たのかちょっとお疲れ気味の方もいらっしゃいましたが、今回も多くの方にご参加いただきました。中にはお仕事を終えてからお食事会へ駆けつけてくれた方もいらっしゃったりと、熱心な方ばかりなのでとてもありがたく思います。鑑定会の方は、当たりそうで当たらない難問刀でしたが、その分大変良い勉強をさせていただきました。



《平成26年8月・暑気払い》



8月17日(日)
今年の暑気払いは「がってん寿司・浦和店さん」にて開催いたしました。楽しく語り、飲んで食べて腹いっぱい!サプライズで幹事さんがこっそりビンゴゲームを準備してきてくれ更に盛り上がりました。各々景品を手にして思わずニンマリ。さ〜て中身はなんだろう??何方の景品一番良かったのかは笑顔でご判断ください。暑気払いも鑑定会同様沢山の方にご出席いただき感謝です。また次回も楽しくやりましょう!



《平成26年7月の鑑定刀》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀  太刀  長 □  本造り、丁子乱れ、足・葉入り、匂口深く明るく冴え、地には乱れ映りが立つ
 2号刀  太刀   備前国吉井則綱  本造り、互の目に小丁子を交え、足・葉入り、地には淡く乱れ映りが立つ
 3号刀  脇差  津田近江守助直  本造り、直焼出し、濤乱刃、表裏の刃が揃い、匂口深く明るく冴える
 4号刀  脇差  造信陽士真雄  菖蒲造り、のたれに互の目を交え、足入り、砂流し・銀筋交え、棟も焼く
 5号刀  短刀  備州長船盛光  平造り、直刃に小互の目を交え、足・葉よく入り、刃の上に棒映りが立つ

7月25日(金)
関東もようやく梅雨開けし、夏らしい天気と暑さの中での鑑定会でした。暑さに負けず今回も沢山の方がお見えになり感謝、感謝です。今回の鑑定刀も相変わらず難しく、皆さん熱心で大変暑かった?ようです。次回8月は鑑定会はお休みをいただき、暑気払いを開催する予定です。どうぞ暑気払いの方へも沢山のご参加お待ちしておりまーす!



《平成26年6月の鑑定刀》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀  刀  泰信法橋光平  本造り、互の目丁子乱れ、足・葉よく入り、匂口締り明るく冴える
 2号刀  太刀   濃州関住兼房作  本造り、腰の開いた互の目乱れ、足・葉よく入り、地には白気映りが立つ
 3号刀  短刀  兼 法  平造り、表裏揃いかげんのやや角張った大のたれに小互の目が交じる
 4号刀  短刀  兼 房  平造り、互の目乱れ(兼房乱れ)、表裏の刃が揃い、乱れの谷に砂流し入る
 5号刀  短刀  和泉守藤原国貞  平造り、直刃に仕立てた小互の目乱れ、足よく入り、地刃共に明るく冴える

6月27日(金)
梅雨まっただ中で、時折今にも降りだしそうな怪しい雲行きにもなりましたが何とか雨は降らずにすんだ鑑定会当日でした。今回も沢山の方がお見えになり充実した楽しい一時を過ごす事ができ感謝です!鑑定刀の方も相変わらず個銘までたどりつくのが中々難しいものばかりで大変良い勉強をさせていただきました。しっかり復習をしてまた来月も頑張るぞ〜!



《平成26年5月の鑑定刀》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀  太刀  隅谷正峯  本造り、丁子乱れ、足よく入り、匂口深く明るく冴える、小竜景光写し
 2号刀   刀   兼 音  本造り、互の目に丁子を交え、足・葉よく入り、刃縁に砂流し・金筋絡む
 3号刀   刀  備州長船在光  本造り、直刃調子小乱れ交じり、刃縁に砂流し金筋絡む、地には淡く映り立つ
 4号刀  短刀  兼 氏 作  平造り、兼房乱れ風の互目乱れ、尖りごころで、帽子の返り深く棟も焼く
 5号刀  短刀  兼 舛  両刃造り、互の目乱れ尖りごころ、砂流し絡み、帽子の返りと連なり棟側も焼く

5月25日(金)
気が付けばだいぶ陽がのび、夜の7時ぐらいでも空はまだ少し明るく、出かけるのにはちょうど良い陽気となりました。今回も沢山の参加者で楽しい刀剣会でした。鑑定刀5本の他、会員さんから飛び入りで2本ほど鑑賞刀をお借りして沢山刀を見る事ができました。感謝、感謝、です!



《平成26年4月の鑑定刀》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  肥後守秦光代  本造り、直刃調子に互の目交じり、足入り、刃縁に砂流し・金筋絡む
 2号刀  太刀   備州長船盛政  本造り、小のたれに小互の目と小丁子乱れを交え、小足入る
 3号刀  脇差  備州長船勝光  本造り、互の目丁子乱れ、処々蟹爪刃風、、足・葉入り、匂口締り明るく冴える
 4号刀  脇差  播州住藤原宗長  本造り、丁子乱れ、足・葉入り、中程から先は飛焼を交え棟も焼き皆焼となる
 5号刀  短刀  村 正  平造り、角張った互の目に尖刃を交え表裏の刃がよく揃い、足と砂流し入る

4月25日(金)
昨年度の刀剣会は何故か雨の日が多かったですが、今年は今のところお天気に恵まれ刀剣会日和と言った感じで大変気持ち良くよ開催させていただいております。今回も参加者が多く集まり楽しい時間を過ごせました事を心より感謝いたします。


《平成26年3月の鑑定刀》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  播磨守金高  本造り、のたれに互の目と尖刃を交じえ表裏の刃紋揃う、身幅広く大切先
 2号刀  脇差   山城大掾源国重  本造り、直刃調子砂流し金筋しきりに絡み沸よくつき、帽子の返り長く棟も焼く
 3号刀  脇差  猪広重  本造り、のたれに互の目交じり、足入り、沸よくつき匂口深め
 4号刀  脇差  相州住綱広  平造り、のたれに互の目、中程から焼幅を広め皆焼となる、表裏彫刻
 5号刀  短刀  村 正  平造り、のたれに互の目調子で飛焼・棟も焼き皆焼となる

3月21日(祝・金)
いよいよ本日から今年度の刀剣会が本格スタートしました。つい一週間ほど前に春一番が吹き春の陽気となりましたが、当日は朝から強い風が吹き、冬に逆戻りしたようなちょと肌寒い一日でした。そんな陽気にも関わらず、また新しい方がお一人増え賑やかな会となりました。



《平成26年2月・新年会》



平成26年度大宮刀剣会活動開始!
去る2月22日(土)、会員さん宅にお邪魔して新年会を開催いたしました。今年もいよいよ大宮刀剣会のスタートとなります。昨年の新年会では軍艦やゼロ戦の話で盛り上がりましたが、今年は何故か?モデルガンの話で盛り上がりました。皆さん刀剣以外の事も色々と詳しくて驚きました。今年もお付き合いのほどどうぞよろしくお願いいたします!



《12月の鑑定刀》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  細田藤原直光造  冠落造り、直刃に互の目交じり、長めの足入る、明治初期のサーベルの刀身
 2号刀   刀   丹後守藤原広幸  本造り、互の目に足や葉、金筋・砂流よく入る、慶長新刀姿に堀川地鉄
 3号刀  脇差  河内守正広(二代)  本造り、直ぐ調の焼出、丁子乱れ、足・葉入・金筋入り、沸深くつき明るく冴える
 4号刀  脇差  肥前国忠吉(三代)  本造り、浅いのたれ、匂口やや深く明るく冴え、地鉄は肥前刀独特の米糠肌
 5号刀  短刀  長 吉  平造り、のたれで表裏が揃い、乱れの谷に砂流しよく入り、匂口明るく冴える

前日から降り続いた雨が午後には風が出て嵐のように激しくなり、「あ〜、今夜の鑑定会もまた雨で嫌だなぁ」と思いましたが、出かける頃にはピタリとやんで助かりました。ただ時節柄気温が低く大変寒い夜となりましたが、まずまずの集まりで、皆さん時間まで熱心に刀をご覧になっておられました。今年一年お付き合いいただきました会員の皆さん大変お疲れさまでした。皆様のご協力により今年も一年無事鑑定会を運営できた事を心より感謝申し上げます。また来年もどうぞよろしくお願いいたします!



《11月の鑑定刀》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀  太刀  備中住次頼  本造り、互の目乱れ元逆がかり、逆足・葉入り、地刃共に明るく冴える
 2号刀  脇差   兼 吉  本造り、細直刃に、刃縁ほつれ、金筋絡む、区送り、元々は小太刀と思われる
 3号刀  脇差  美濃藤原家久  本造り、直ぐ調の焼出し、尖刃を交えた互の目丁子乱れ、飛焼・棟も焼く
 4号刀  短刀  兼 先  平造り、直刃、匂口締まり、白気映りが表れるも地刃共に明るく冴えている
 5号刀  短刀  助 光  平造り、腰刃を焼き、小互の目乱れ表裏揃えて焼く、小足・砂流し・金筋入る

今月の鑑定会は、秋晴れの続いた週末に行われました。鑑定刀は、南北朝期の青江、時代と作域が微妙に異なる美濃刀と、義助門人助光の5振りでした。入札中は夢中になっているのでついつい見落としがちですが、よく見れば特徴がどこかに必ず隠れており、今月も大変良い勉強をさせていただきました。早いもので次回は今年度最後の鑑定会です。師走になりお忙しいとは思いますが、沢山のご参加お待ちしております!



《10月の鑑定刀》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  兼 音  本造り、互の目に丁子、足・葉よく入り、刃縁に砂流し・金筋絡む
 2号刀   刀  兼 光  本造り、片手打ち打刀、刃に沿った棒状の映り、元焼落とし、直刃に小足入る
 3号刀  脇差  濃州関住兼利作  本造り、地は白気ごころで、直刃に金筋絡む、匂口締まりごころ明るく冴える
 4号刀  脇差  兼春作  平造り、表裏に彫刻、互の目乱れ、足・葉・砂流し入り、帽子の返り深く棟も焼く
 5号刀  脇差  上州住綱重  平造り、互の目、尖り刃を交え、足・葉・砂流し入り、帽子の返りが深い

今年の鑑定会は何故か?雨が多いのですが、10月の鑑定会も台風27号の影響で雨でした・・・。しかしながら、今回から新人さんが参加し、雨にも関わらず出席率の高い鑑定会でした。今回は美濃物が4振り並びましたが、それぞれ作域が違うので、時代や個銘を割り出すのがちょっと難しかったです。いつも思うのですが、先生は鑑定刀をよ〜く考えて選んでいるなぁ、と感心してしまいます。刀の世界は奥が深いですが、また来月もがんばりますっ!!



《9月・第11回刀剣研究連合会全国大会》

9月22日(日)、伊豆長岡温泉・寿荘さんにて全国大会を開催!
一本入札鑑定と名刀鑑賞会、もちろん夜は宴会も開催いたしました。


9月23日(祝・月)、大会2日目は佐野美術館さんにて特別に所蔵の名刀を鑑賞させていただきました。
もちろん開催中の「清麿展」も観てきました!


大宮刀剣会のメンバーで記念写真を撮り解散。時間のある方で近くの鰻屋さんにてお昼ご飯をいただきました。ウマカッタァ〜!!


9月22日〜23日は第11回刀剣研究連合会全国大会を伊豆長岡温泉にて開催いたしました。大会2日目は佐野美術館さんへお邪魔して所蔵の名刀8振りを特別に鑑賞させていただきました。その後は開催中の清麿展も鑑賞。美術館入口で記念写真を撮り解散。気が付けばお昼はとうに過ぎ、お腹が減ったので時間のある方で近くの鰻屋さんにて遅い昼食をとり解散しました。遠路はるばる参加された皆さんお疲れさまでした!そして何より、今回の大会実行委員長である敷島刀剣会の中村さん大変お疲れさま&お世話になりました!



《8月・暑気払い》



8月は桶川にて暑気払いを開催いたしました!集合場所は「しのぎ桶川店」、会員さんが持ち込まれた自慢の逸品を鑑賞させていただきました。その後、近くの居酒屋さんに場所を変え、大好きな刀の話しで盛り上がりました。鑑定会ですと皆さん車でいらっしゃるので、鑑定会後のお食事会では残念ながらお酒は飲めませんが、本日は皆さん電車でいらしたのでお酒もはかどり、話も弾みました♪ご参加いただいた皆様大変お疲れさまでした。次回9月は全国大会でお会いいたしましょう!



《7月の鑑定刀》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀   刀  相州住綱広  本造り、のたれに互の目交じり、足入り、刃縁に砂流し絡み、棟も焼く
 2号刀   刀  備州長船祐光  本造り、総体に淡い映りと、刃に沿った棒映り、直刃に小乱れ交じり、小足入る
 3号刀  脇差  濃州関住兼則  本造り、のたれに互の目で所々尖刃交じり、足入り、匂口明るく冴える
 4号刀  脇差  康 継  平造り、表裏に彫刻、のたれに互の目乱れ、足・葉入り、金筋・砂流しも入る
 5号刀  短刀  正 弘  平造り、表裏に棒樋、腰刃を焼き、直刃、所々細かくのたれ、足・葉入る

今年は梅雨入りと梅雨明けが例年より早かったですが、鑑定会当日は梅雨時を想わせるようなどんより曇った空で、大変蒸し暑い陽気でした。鑑定会と言えば雨降りが多いのですが、当日は雨が降らなかったのが幸いでした。
さて、今月の鑑定刀ですが、素直に見ると割と早く個銘まで辿り着くか、はたまた考え過ぎてしまうと全国を旅してしまいそうなそうな感じで明暗の分かれるところで、今月も大変良い勉強をさせていただきました。

次回8月は暑気払いを予定。9月22日(日)(祝・月)は全国大会を開催します。1日目は伊豆長岡温泉にて一泊、一本入札鑑定と観賞会、2日目は佐野美術館にて佐野美術館所蔵の「正宗」を中心とした名刀」を鑑賞。「誕生200年記念 清麿展」も開催中なのでそちらも鑑賞させていただきます。全国大会ではどんな刀を鑑賞できるのかとても楽しみです!



《6月の鑑定刀》

   種別   銘     文              作            域
 1号刀  太刀  吉原義人  本造り、丁子乱れ、地には淡く乱れ映りが立つ
 2号刀   刀  宗勉  本造り、互の目乱れ、金筋良く入る、清麿写し
 3号刀   刀  大野義光  本造り、重花丁子乱れ
 4号刀   刀  石見守兼房  本造り、のたれに尖り互の目を交える
 5号刀  脇差  飛騨守氏房  平造り、中直刃に小互の目を交える

梅雨入りをしたものの、はじめはカラ梅雨?と言われるほど雨が降らない6月でしたが、鑑定会当日は台風の影響もあり梅雨らしく雨の中の開催となりました。今回は現代刀(超有名刀工)の作が三本並びました。三本共その刀工の典型作ですが現代刀は見慣れないせいかズバリ個銘を当てるのは中々難しく、今回も大変良い勉強をさせていただきました。次回はどんな刀が並ぶのか今から楽しみです!